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ご挨拶「海のお掃除プラントロボット夢コンテスト」 開催にあたって
北九州市 北橋健治市長
今年秋、日本国内では初となる「ホラシスアジアミーティング」が本市で開催されます。
本市での開催は、公害克服と経済発展を両立をさせた実績、これらを生かした環境国際協力、OECDからの「グリーン成長都市」・「SDGsモデル都市」の選定など、国際的な取組が高く評価されたものです。
近年、海洋プラスチックごみへの関心が世界的に高まっています。
2050年には、魚より海洋プラスチックごみの量が多くなると予想され、我が国でも昨年7月からレジ袋が有料化されるなど、プラスチックごみの削減に向けた取組が広がっています。
本市では全国に先駆け、令和元年度から”プラスチック・スマート推進事業”を立上げ、指定ごみ袋のバイオマスプラスチック化などの「排出削減」、プラスチックに関する技術開発支援などの「リユース・リサイクル」、市民参加の海岸やまちなか清掃等の実施による「徹底回収」などの対策を推進しています。
また、国連環境計画(UNEP)との間で連携協定を結び、プラスチックごみによる海洋汚染防止の取組の海外展開も進めています。
こうしたことから、市民や企業の皆様に幅広く、今後の環境問題やプラスチックとの付き合い方を見直す機会となるよう、本コンテストが実施されます。
皆様からの貴重なアイデアが、深刻化する海洋汚染の克服や、回収したプラスチックの活用による環境ビジネス創出につながっていくことを期待しています。
審査委員長 日本環境設計株式会社 岩元美智彦 代表取締役会長
Horasis(ホラシス)とは?What is Horasis?
コンテストについて
開催趣旨
世界の海洋における環境汚染・ごみ問題は深刻な状況であり、なかでもプラスチックごみは、年間数百万トンを超える量が海洋に流出していると推計され、2050年には魚より海洋プラスチックごみの量が多くなると予想されています。 持続可能な社会のため、魚と人に優しい海洋環境を蘇らせるため、本コンテストでは「海洋ごみの回収と海洋汚染の改善」をテーマに、皆様からのアイデアを募集いたします。
ビジョン
「環境汚染の克服」は“人類の生存を懸けた”壮大な挑戦である。
これは、万物の源である「地球と海」の“生命力の
あなたの豊かな“想像力”が新しい世界史に刻む“創造力”となる。
夢は必ず実現する。
撒いた「種」は必ず「発芽」して「花」と咲き「実」を結ぶことを信じて。
スケジュール(予定)
【募集期間】
2021年6月17日(木)~ 2021年9月30日(木)
【募集締切】
2021年9月30日(木)17時(DVD郵送の場合は当日消印有効)
- 2021年10月上旬
- 一次、二次審査
- 11月上旬
- 最終審査
- 11月下旬
- 表彰式(北九州市で開催予定)
- 最終審査会では、プレゼンテーションを行っていただきます。(日本語で15分以内です。プレゼン方法は問いません。)
- 最終審査会の詳細については、二次審査終了次第、通過者に別途メールにてお知らせします。
- 表彰式については、11月下旬に北九州市で実施予定であり、入賞者に別途メールにてお知らせいたします。
応募について
海の中、海岸、海の底、河口など、海をキレイにするロボット(プラント)とはどんなものでしょうか?
地球環境および海洋環境を改善するロボットについて、AIやIoT、あるいは自然エネルギーや天然資源の活用も含めて、従来の常識にとらわれない多種多様な角度からのアイデアを自由に表現してください。
ジュニア部門(小~中学生)
学生~一般部門(高校、専門学校以上~)
<応募作品の一例>
イラスト/ショートムービー/漫画/ポスター/アート作品/絵本/作文/企画書/計画書/設計図...等
枚数:1枚~(制限なし)、映像は3分以内
下記のいずれの切口でも、アイデア応募可能(その他の切口も自由に応募可能)
- 海のお掃除ロボットの夢予想図
- 海浜・海岸、海上、海洋、海中、海底、お掃除プラント・ロボット
(水車・船舶タイプ、ロボットタイプほか)
表彰について 賞金総額50万円
ジュニア部門
(小~中学生)
優秀作品には、表彰状・トロフィー・副賞を贈呈いたします。
- (1)夢大賞
- (2)安川電機賞
- (3)審査員特別賞
- (4)北九州市長賞
学生~一般部門
(高校、専門学校以上~)
優秀作品には、表彰状・トロフィー・副賞を贈呈いたします。
- (1)Sea Cleaning賞
- (2)安川電機賞
- (3)審査員特別賞
- (4)北九州市長賞
受賞作品と受賞者の公表について
- 受賞作品については、当HP等で受賞作品、受賞者コメントを公表します。
選考基準
この地球上に存在する多くの人々へ、地球環境、および、海洋環境の浄化事業の展開を通じて、従来の常識を超えたアイデアと卓越したビジョンをもって限りない夢を与え、AIやIoTの活用、自然や天然資源を駆使する仕組み等も含めて、「未来へ向けた多様な角度からの豊かな発想」による提案を期待しています。
基礎ポイント
【共通】
- 環境問題への理解度・独創性・表現力・プレゼンテーション力
加点ポイント
ジュニア部門
- 子供らしい想像力に富むアイデア
学生~一般部門
- 実現可能性、問題解決へのアプローチ手法
審査委員(50音順)
審査委員長
岩元 美智彦
日本環境設計株式会社
代表取締役会長
【今回の企画への期待を教えてください】
地球環境のために何ができるかを自発的に考え、行動できる人が増えてくれたら嬉しいです。その行動に価値を見出すことができたら、周りの人と共に楽しく継続できるのではないかと思います。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
日常の中で楽しい循環の取り組みを提案しています。
それは例えば、皆さまの手元から回収した不要な「もの」で映画のワンシーンを再現したり、リサイクルを活用した新しいモノづくりへの挑戦を皆さまと共有したりすること。
そうした取り組みへの皆さまの参加が循環型社会への第一歩となります。
やがて地下資源をめぐる紛争が減り、社会全体が手を取り合い、あらゆるものを循環させる、そんなワクワクする世界を目指しています。
磯辺 篤彦
九州大学応用力学研究所附属大気海洋環境研究センター 教授
【今回の企画への期待を教えてください】
海洋ごみに取り組む柔軟な発想を楽しみにしています。地球規模から地域の海岸清掃まで、様々な取り組みを歓迎したいと思います。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
海洋プラスチック問題の研究を10年以上にわたって続けています。南極海でのマイクロプラスチックの発見や、世界初となるマイクロプラスチック浮遊量の将来予測を行いました。
尾家 祐二
九州工業大学 学長
【今回の企画への期待を教えてください】
北九州市がSDGs未来都市として目指す『「真の豊かさ」にあふれ、世界に貢献し、信頼される「グリーン成長都市」』の実現に資する素晴らしいアイディアの数々が、この「海のお掃除プラントロボット夢コンテスト」において、多くの方々からご提案いただくことを期待しています。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
九州工業大学は、省エネルギーの推進、電力の高度利用技術、自然エネルギーの活用等による低炭素社会の実現に貢献する環境エレクトロニクスの研究を推進しています。
また、エネルギー変換技術の社会的重要性、緊急性は益々高まっておりますので、2020年4月に発足した「環境エネルギー融合研究センター」を中心に、「もの」から「エネルギー」創りへシフトしていく技術の開発にも取り組んでいます。
片山 憲一
西日本工業大学 学長
【今回の企画への期待を教えてください】
多くの人が、海洋汚染の実態と、どのような問題が引き起こされているのかを知ってもらいたい。また、海洋汚染の主役でもあるプラスチック類の性質についても興味を持ち、海底に沈んでしまったものはどうなるのか、またお掃除ロボが集めたものをどのように活用するのかまで思いを馳せて欲しい。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
3Rの徹底です。例えば不要な紙は毎週まとめて、紙ステーションに持って行ってます。また、2km以内の近距離は努めて歩くことにし、燃費の良い身体づくりに努めています。
角川 歴彦
株式会社KADOKAWA 取締役会長
【今回の企画への期待を教えてください】
若い世代ならではのアイディアが、いま第一線でこの問題に取り組んでいる大人たちの気付きになることに期待しています。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
いま日本の多くの企業は持続可能な社会をめざして様々な取り組みをしています。その中でも環境問題は重要と考えており、廃棄物の削減および森林・水資源の消費抑制を推進しています。
小嶋 慶
一般社団法人北九州青年会議所
直前理事長
【今回の企画への期待を教えてください】
未来を生きる子どもたちから、若さ溢れる活発なアイデアが飛び出すことに、心躍らせ期待しています。そして何より、この活動が今を生きる私たち大人世代にとっての気づきとなる、大きなムーブメントとなることを願っています。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
青年会議所の活動を通じて、市民意識変革運動を展開しております。我々の運動は「ゴミを拾う活動」も行いますが、「ゴミを捨てない社会」をつくることも重視しています。市民一人ひとりに訴えかけ、意識変革を起こし、これからも持続可能な明るい豊かな社会の実現を目指して参ります。
渋澤 健
コモンズ投信株式会社
コモンズ投信会長兼ESG最高責任者
【今回の企画への期待を教えてください】
気候変動、地球温暖化、そして海洋汚染、様々な環境破壊が深刻化する中、その原因を引き起こしてきた私たち人間はただ手を拱いて事態を見守るばかりなのか。その解決にはまさに既存の固定概念にとらわれない発想、特に若い世代の力が不可欠だと私自身は考えています。今回のコンテストでは、どんなアイディアが「未来を信じる力」となって生み出されていくのか。とても楽しみであり、期待しています。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
ESG投資、SDGsといった観点が企業価値を見る際に不可欠となりました。これまでの枠組みを外すことによって、新しい時代に適応した、新しい価値観による、新しい成功体験がもたらされ、世の中がより良くなっていくと私は考えています。だから、私は、見えない未来を信じて社会課題に取り組み、イノベーションを起こそうとする企業に投資したり、起業家を応援しています。環境に対して挑戦する企業や起業家を応援するのもその一環です。
城本 勝
株式会社日本国際放送
顧問
【今回の企画への期待を教えてください】
地球の未来を担う若い方たちが、どんな“夢”を描くのか、大変楽しみにしています。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
海洋汚染の原因であるプラスチックゴミの問題、環境保護への取組み等についてのドキュメンタリー番組を制作、海外に発信しています。
清野 聡子
宗像国際環境会議 理事
九州大学大学院工学研究院環境社会部門 准教授
【今回の企画への期待を教えてください】
海ごみ問題の解決にむけて様々なロボットが開発できたら、ビーチクリーン活動の現場が改善されます。自由な発想をどんどんご提案下さい。海ごみを人が拾い続けるのは限界です。ロボットの活躍によって、逆説的ながら、ごみを自然界に放出しない!ことにもつながります。画期的なアイデアお待ちしています!
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
海ごみ問題の解決ため、ロボットとの協働を摸索してきました。海の環境を守るには生物や生態系、環境の研究だけでなく、人の行動や考え方も研究分野を広げるのが必要です。環境への取り組みは、身近な気づきが地球とつながるような行動を心がけています。
中尾 賢一郎
株式会社グランドビジョン 代表取締役社長
【今回の企画への期待を教えてください】
環境汚染やごみ問題、特に海洋に流出しているプラスチックのごみは年々増加し、深刻な状況が生まれている中で、コンテストを通じて、若者による新しいソリューションのアイディアが生まれることに心から期待しております。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
起業して約10年間、糸島の農園にて自給自足による持続可能な暮らしの実現をテーマに、障害者の社員4人と作物を作って参りました。
中島 良
映画監督
合同会社ズーパーズース 代表社員
【今回の企画への期待を教えてください】
今回コンテストの動画制作に携わりましたが、子供たちの独自の視点に気づかされました。それは大人には思いつかないものです。作品作りを通して、海洋汚染の現実を知り、 解決策を考えることは学びと成長のきっかけになると思います。僕も参加者から学ばせてもらいたいと期待しています。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
日本とドイツの学生がオンライン上で共同創作をするという活動に取り組んでいます。 環境問題やエネルギー問題もテーマに扱っており、啓蒙的な効果があります。
本江 哲行
北九州工業高等専門学校 校長
【今回の企画への期待を教えてください】
人類や地球にとって大切な海は、代々人類の営みによって大きなダメージを受けている。海の状況を改善することは、これからの人類の義務である。アイデアや技術を活用し、持続的な社会になることを願う。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
大切な事は、人々のマインドの醸成と持続的な社会を担う人財の育成である。教育機関の人間として、環境マインドの醸成や人や地球に優しい技術者を育成することに注力している。
松尾 太加志
北九州市立大学 学長
【今回の企画への期待を教えてください】
ロボットは人間の夢です。人間ができること以上のことを実現できるから夢なのです。海をきれいにすることは現実の問題です。でも、その問題を人間がなかなか解決できないから、海をきれいにすることが夢になってしまいました。夢を現実にしてくれるロボットに出会えることを楽しみにしています。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
個人としては特別なことはしていません。日常の生活の中で、エネルギー消費を抑えたり、無駄なゴミを出さないようにしたりしているつもりです。便利さに負けてしまうこともありますが、「もったいない」という気持ちが環境に負荷をかけないことを忘れないようにしたいです。
山下 信
環境省 水・大気環境局 水環境課 海洋環境室
室長
【今回の企画への期待を教えてください】
海洋ごみ問題は、喫緊の環境問題です。誰かが努力すれば解決する問題ではなく、誰もが原因者であり、また、被害者となる可能性があります。多くの方々に海のお掃除プラントロボットのアイデアを出していただく中、また、皆さんの作品を見ていただく中で海洋ごみ問題を考えるきっかけになり、これをきっかけにどんな小さなことでも行動を始めるきっかけになればと思います。
【ご自身が環境に取り組んでいることをご紹介】
海洋ごみ問題で特に問題となるのは、海洋に流出した後、長期間にわたり分解されることなく漂流したり、海底に堆積するプラスチックが問題視されています。一方、プラスチックは、マスクの原料であったり、必要なときに水分の補給を可能とするペットボトルなど、私たちの健康な生活のために不可欠なものでもあります。私自身は、プラスチックを賢く使うようにしております。なるべく、マイボトルを持ち歩くようにしたり、発生したプラスチックごみが適切にリサイクルされたり処理されるよう、廃棄するときには、しっかり分別し、地元自治体のルールを守っています。また、プラスチックと賢くつきあうプラスチックスマートという活動もありますので、ぜひ、プラスチックスマートのホームページ(http://plastics-smart.env.go.jp/)を御覧いただき、参考にしていただければと思います。
- Horasisアジアミーティング北九州実行委員会
- Horasis
- 北九州市、北九州商工会議所
- その他、環境と技術関連した学校・企業・団体等